実績ではなく「姿勢」で選ばれた、事務BPOパートナー
au少額短期保険株式会社 様
-
2025年に設立されたKDDI・auフィナンシャルグループの新しい保険会社。「スマホ保険」の提供を皮切りに、現代のデジタルライフに寄り添った少額短期保険業を展開しています。グループが持つ強固な信頼基盤を活かし、お客様一人ひとりに新しい安心を提供することをめざしています。
本事例について
2025年に設立されたKDDI・auフィナンシャルグループの新会社、au少額短期保険株式会社様。同社にとって事務センターを立ち上げることは、単にルーティンワークを整備することではなく、お客様の安心を支える「会社の土台」そのものを創ることを意味していました。
実績豊富な競合他社が並ぶ中で、同社が最終的に選んだのはDNPコアライズ。決め手は、目に見える数字だけでなく、「いざという時にどう動くか」という向き合い方の誠実さでした。
本事例では、パートナー選定の背景から立ち上げまでのリアルなやり取りを、インタビュー形式でご紹介します。
【背景知識】au少額短期保険様の「スマホ保険」とは?
今回、DNPコアライズが事務BPOを担うメイン商品「スマホ保険」は、現代のデジタルライフに欠かせないスマートフォンを、充実した補償と手軽な手続きで守るサービスです。
大切なデバイスを長く安心して使い続けたいという、多くの顧客ニーズに応えています。
-
※
この記事はこんな企業もしくは企業のご担当者様におすすめ
・保険・金融業界で、新規事業や新会社の事務センター立ち上げを検討している
・事務の「効率」だけでなく、「事業継続性(BCP)」や「機密保持」を最重視したい
・サービス利用型(SaaS)の保険ビジネス基幹システムを活用した、専門性の高い事務BPOを探している
・委託先には、単なる作業代行ではなく、自社に寄り添う「パートナー」を探している
au少額短期保険株式会社様(以下、au少額) インタビュー
1. 新会社設立まで
新会社設立にあたり、事務業務をBPO(外部委託)することに対してどのような想いを持たれていましたか?
新たな保険商品を展開する上で必要となる業務は多岐にわたります。事務の中核を担う事務センターにおいても、審査項目や基準の策定、さらにそれらを効率的に処理するためのマニュアル整備などを、商品設計と並行して進める必要がありました。商品リリース日が迫る中で、限られた時間の中で万全な事務体制を構築できるのか、不安を感じる場面もありました。
その中で、特に重視されたポイントは何だったのでしょうか。
実績やコストはもちろんですが、最も重視していたのは「事業継続性」と「柔軟性」です。少額短期保険会社の事務センターには、有事の際にも迅速に対応し、1日でも早くご契約者様へ安心をお届けする責務があります。そのため、BCP(事業継続計画)体制の整備は欠かせない要素でした。
また、お申込件数の増減や、突発的に発生する保険金支払業務への対応など、処理件数の変動が読みづらいという保険商品固有の特性もあります。そうした状況にも対応できる、柔軟で機動力のある事務センター体制を構築できるかどうかも、重要なポイントでした。
2. 実績のある競合か、初領域のDNPか
実績面において優れる他社もあったと伺いました。
そうですね、少額短期保険に関する実績という点では、その通りです。私たちが最も懸念していたBCPについても、『有事の際も○名の体制を用意できます』といった具体的な提示がありました。合理的に見れば、安心材料は十分だったと思います。ただ同時に、こうした疑問も感じていました。
―その人数は、どの業務を止めて捻出するのか。
―優先順位はどのように切り替えるのか。
―本当に私たちと同じ目線でリスクを背負ってくれるのか。
数字は明確でも、その裏側にある運用設計までは見えづらかったのです。
その一方で、DNPからのご提案はどのように映りましたか?
DNPさんは、人数の確約よりも先に、動き方の話をされました。
― どの業務から優先するのか。
― 急増時にはどのように体制を切り替えるのか。
― グループ内でどのように連携するのか。
― 誰が最終判断を担うのか。
正直に言えば、当初は少し慎重すぎる姿勢が気がかりな場面もありました。しかし議論を重ねるうちに、安易に『できます』と言わないその姿勢こそが、むしろ誠実だと感じるようになりました。
3. 「現場で考える力」への信頼
最終的な決め手は何だったのでしょうか?
弊社グループ会社でのBPO実績について、具体的なお話を伺えたことが大きかったです。キャンペーンの影響で件数が想定の数倍に増えた際、単純に人を増やすのではなく、
― 優先順位を明確にする
― 工程を組み替える
― 拠点間で負荷を分散する
といった対応を取られたと伺いました。
その話を聞いたとき、「ああ、現場で主体的に考え、最適解を導き出している会社だ」と思いました。単純に"人を足す"のではなく、"やり方を変える"。そこに、持続的な成果を生み出す再現性を感じたのです。
ありがとうございます。当時は、工程の再設計や拠点間での負荷分散など、現場起点で業務を見直し、実効性のある改善を積み重ねてきました。その経験が、今回のプロジェクトに臨む上での自信にもつながっています。
4. トラブルなしの滑り出しと、現場の対応力
2026年2月に運用を開始し、大きなトラブルなく滑り出すことができましたね。
無事、スマホ保険の販売開始と共にBPO業務をスタートさせることができ、スタッフ一同、胸をなでおろしました。立ち上げ直後は何かとトラブルが起こりがちですが、大きな混乱なくスタートを切れたことは、本当に大きかったと感じています。
その背景には、事前準備の緻密さはもちろんですが、運用開始後のDNPの皆さんの対応力があったと思っています。ちょっとした確認や追加のご相談に対しても非常に柔軟かつスピーディーに対応してくださり、常に「伴走していただいている」という安心感があります。
前例のない取組みだからこそ、マニュアル通りにいかない場面もありますが、現場のスタッフの皆さんが一つひとつ真摯に向き合い、細やかに気配りをしてくれる―その姿勢に本当に助けられています。
ありがとうございます。現場スタッフも『自分たちがこの新会社を支えるんだ』という強い意志を持って日々の業務に向き合っています。運用は始まったばかりですが、これからも現場起点で改善を重ねながら、より安定した体制を築いていきたいと考えています。
5. 創出された「新たなエネルギー」を、次なる成長への原動力に
事務基盤の整備が進む中で、現時点での手応えはいかがですか。
業務の幅も広がりつつあり、現在は体制の完成度を一段ずつ高めているフェーズです。運用を通じて細かな調整を重ねながら、より良い形へと進化させている段階だととらえています。
まだ発展途上の部分はありますが、事務の基盤をDNPさんと共に構築できていることは、今後に向けて大きな意味を持つと感じています。この土台がしっかりと固まっていけば、日々の運用を通じて得られるお客様の声をより効率的かつ的確に活かすことができ、新商品の開発や対応フローの改善といった「次の仕掛け」に、より多くのリソースを振り向けられる体制へと進化していけるはずです。
今はまさに足元を固めている段階ですが、ここから生まれる"新たなエネルギー"こそが、将来の成長を支える原動力になっていくことを期待しています。
これからは、事務のさらなるDX化も視野に入れながら、より効率的で、そして"攻め"を後押しできる事務センター体制を、共に築いていきたいと考えています。
ありがとうございます。私たちにとっても、ここからが本当のスタートだと考えています。安定運用はゴールではなく、次の成長に向けた土台づくりです。まずは着実に足元を固めながら、段階的に業務の幅を広げていきたい。そして将来的には、顧客にとって最高の対応のあり方を共に追求し、新たなスタンダードを創っていければと考えています。
編集後記
今回のインタビューで強く感じたのは、BPOとは"単に業務を切り出すこと"ではなく、"パートナーとして共に課題に向き合い、新たな価値を創り上げていく取組み"であるということです。
いざという時にどう動くのか。将来的な課題まで見据えてどう支えるのか。そうした一つひとつの姿勢が、最終的なパートナー選定の決め手となっていました。
DNPコアライズは、これからもお客様のブランド価値を守りながら、共に進んでいく存在であり続けます。
お問合わせ
ご質問・ご相談については、以下からお気軽にお問合わせください。